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 広場の日記から

■ あいかわアンビシャス広場の立ち上げ

up-loaded on March 28, 2005

私の子どもはとっくに小学校は卒業しているけど、2002年に立ちあげた「あいかわアンビシャス広場」はそのまま引き続き御世話をすることになり、いまだに小学校との関わりが続いている。

あいかわアンビシャス広場
https://seagulls.co.jp/aikawa/

アンビシャス広場は県が旗振りをしている福岡独自の事業だが、要するに地域の教育力をもっと活かして、子供達の居場所を創ろうという事業だ。但し、広場の開所から数年間は予算措置があるが、その後はそれぞれの広場で独自に活動を続けなければならない。要するに最初は力を貸すけど、あとは地域で勝手にやってよねって事になるわけだけど、なんだかなあ。

基本的には昔どの子も漏れなく参加していた「子供会」の作りなおし、とも云える。地域によって差があるだろうし、もちろん今でも地方、郡部の子供達はその多くが参加しているだろうと思う。田舎では地域社会がまだ力を持っているからだ。裏を返せばしがらみや干渉も多いって事なんだけどね。

しかし、都会とは云えない久留米でも中心部に行くほど、この子供会の組織は崩壊し、たぶん実数の半分も参加していない。子どもが行きたがらないのではなく、御世話をする係の親が敬遠してしまうからなんだ。子どもを参加させると自分にも役が廻ってくるってことだね。それを極端に嫌う。

「親はなくとも子は育つ」とはいうけど、それがすべてではない。はき違えちゃいかん。子どもは体験することでいろんな事を学ぶ。近所のお兄さんやお姉さんであったり、おじいちゃんやおばあちゃんであったり、また年下の子であったり、そんないろんな人がいる環境で揉まれれば、それが体験となって子は育つ。学校の中でいつも同じ同級生とだけ遊んでいても、まともには育たない。

子どもの時に必要な時間は社会に出るためのシミュレーションだ。悪さをして怒られたり、小さな怪我をしたり、ケンカして泣いたり・・・そんな様々な体験は子どもがいつか社会にデビューするときのための大切なシミュレーションなんだ。

最近はろくでもないガキが多い。子どものせいではなく、怒らない、怒れない親の責任だけど「知らない人に声を掛けられたら、走って逃げなければならない」世の中だ。子どもを見守る地域も崩壊している。

悪さをするよその子を下手に怒るとバカな親がケンカを売って来かねない。そんなことに巻き込まれるくらいなら見て見ぬ振りを決め込んだ方がまし。卵と鶏ではないけど親も地域もどちらからともなく、いつの間にかそんな地域になっていった。

アンビシャス広場が本当にその代わりになるかどうかわからないけど、少なくとも子供達に必要なシミュレーションのひとつには成り得るだろう。

PTAに最初請われたときには、まさか子どもの卒業後までやるハメになるとは思っていなかったけど、まあ、学校と地域への恩返しってことで出来ることを続けようと思っている。


up-loaded on March 28, 2005



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