くるめの歳時記

■高良山川渡祭 [へこかき祭]

毎年6月1日、2日に久留米市御井町高良山で、川渡祭（かわわたりさい）が行われる。
地元の人には「へこかき祭り」と言った方がわかりやすいだろう。

名物の赤ふんどしで1日の早朝午前5時、味水御井（うましみずみい）神社に集合して、祈願の後まだ冷たい湧き泉に浸かっての水ごり。それから、下宮の参拝を済ませてわっせわっせと参道を駆け上がり、高良大社の境内へ。

ここでお祓いを受けた後、午前7時、茅の輪くぐり初めという儀式を行って祭りの斎行は終了する。茅の輪とは茅（かや）で編み上げた大きな輪で、毎年高良大社で手作りしている。

川渡祭はその昔、川向こうから徒歩で高良大社まで祈願に来ていた故事に由来するもので、現在の様式は今から1987年に復活されたものだ。

祈願の目的は厄払いと還暦、子供の成長を祝うもので「へこかき」は、幼児から子供への成長と無事を祈っての意味でつけられた。参加に特に制限はなく、対象年齢以外のものでも受け付けてくれる。

当日は西鉄久留米駅から臨時バスも運行されている。
申し込みは5月初めから25日まで、高良大社で参加受付。

■連絡先：高良大社奉賛青壮年会　TEL.0942-43-4893

筑後一宮 高良大社 [久留米市御井町]