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SAIJIKI in kurume

 くるめの歳時記

■宮ノ陣神社将軍梅
将軍梅

筑後川のほとり、西鉄宮ノ陣駅の近くにある、小さな神社に久留米では最古と云われる梅の老木がある。

正平14年(1359年)後醍醐天皇の皇子征西将軍宮懐良親王が 足利方の大軍と「大保原の合戦(筑後川の戦い)」を繰り広げた。 「宮ノ陣」という地名は、征西将軍宮がこの地に陣を張った事に由来する。 親王は 、念持仏である阿弥陀像をここに安置、手向けに一株の紅梅をお手植えされたと云われている。 歳月が過ぎ、この紅梅が里人に「将軍梅」として親しまれるようになった。

後にこれらの故事にちなんで、明治21年に神殿を建設、後征西将軍宮良成親王(懐良親王の甥)を祀ったのが 宮ノ陣神社の始まり。 その後、明治44年に懐良親王の霊を合祀。ちなみに、宮懐良親王(かねよししんのう)の墓(陵墓)は「あじさい寺」で最近とみに知られるようになった久留米市山本町千光寺にある。

境内に鎮座する「将軍梅」、伝説からいくと樹齢600年を越していることになる。梅は、約1.5メートルの方形に4本、その一辺の中央、内側に1本、計5本が一団となっている。

高さ約3メートル、それぞれ大体外側に向かって生育しており、幅2〜3メートル、広がって木立となったのは、最初に植え付けられた親木が枯死し、その「ひこばえ」が数回くりかえされ、そのたびに外側に広がって現状となったものと考えられている。 現在、正方形の石囲いによって保護されており、花期は3月中旬。毎年、大きな実をつけている。